「お前が俺で、俺がお前…」なんて・・なんか聞いたことがある。
「お前のものは俺のもの。俺のものは俺のもの」ーーー日本で一番有名なロックスター?ジャイアンの言葉だ。全然違うか。
漫画やアニメのジャイアンは自己中でひどいやつだが、映画のジャイアンは友達思いで人の痛みが分かるいいやつだ。勇気もある。
映画のジャイアンだと同じ言葉も「お前のものは俺のもの(のように大事に使う)。俺のものもお前のものも分け隔てなく使おう」という意味になるのだろう。
臨済禅師も映画のジャイアンのように相手の気持ちを察すること、相手の視点になるのが大事だと言っている。冒頭の言葉は「俺はお前(の気持ちが分かることが大事だし、)お前は俺(の気持ちが分かることが大事)」という意味になる。本当にそう思う。
最近、どうも私の株が私の気持ちに反して下がり続けている。市場は、もうちょっと、私の気持ちを察してくれないだろうか!ちょっとひどいんじゃないか!?
冗談はさておき、相手の気持ちになるというのは大事だ。最近、ハラスメントがよくマスコミの話題にあがる。パワハラ、カスハラ、セクハラ…これらは、相手の気持ちを察しもしないで一方的に行うことで起きる。
まあ、一方的に報道する一部のマスコミもなんらかのハラスメントをしている気もしないでもない。マスハラか。
臨済禅師はとうの昔にこの至極当然のことを指摘していた。人間は今も昔も本質的に変わらないのだ。
最近は国もその傾向があるように思える。漫画のジャイアンのように自分の(国の)利益を優先しがちな国が増えているように思える。ちょっかいも増えている。
日本はその流れに逆らい、より寛容に、より長い目で全体最適を目指す
方向に向かうなら、尊敬を集め国際的な立場は向上する。
人間で考えると分かりやすい。原作のジャイアンと付き合いたいか、映画のジャイアンと付き合いたいか。日本は、映画のジャイアンになるべきだ。ついていきたいと思える方は間違いなく映画のジャイアンだ。
やつは、みんなの幸せを諦めないし、そのためなら闘う。そんな日本になるべきだ。