【大人の感想文③】『マッドマックス 怒りのデス・ロード 口述記録集 血と汗と鉄にまみれた完成までのデス・ロード』を読んで

「マッドマックス 怒りのデス・ロード 口述記録集」を読んだ。今までに読んだことのない構成の本。主演のトム・ハーディやシャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、監督のジョージ・ミラーや美術のコリン・ギブソンが映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」制作の裏側を証言するもの。ほとんどを口述で構成する斬新な本。

値段は税込で3,300円と高いがその価値はあると思う。半分くらい読んだ後、アマゾンプライムで「ブラック&クロームエディション」と通常のエディションのセットを買ってしまった。後者は、アマゾンプライムでタダで観れるのに!

この本を読むと、この映画が順風満帆に制作されなさすぎることに驚かされる。どこかのピースがうまくはまらなければ、この映画は完成していなかった。

あのスタントとスタントが結婚したとか、あの悪役が実はいいやつだとか、主演ふたりの確執・・・の裏話やネタバレがあるので何度か予備知識なしに映画を観てからこの本を読むことをおすすめする。読んだ後に、映画を観ると新しい見方ができるし、発見もあるだろう。

監督のジョージ・ミラーや美術のコリン・ギブソンのような妥協を許さない人間の言葉は心を揺さぶるものがある。自分もちょっと頑張ってみようかという気にさせる。心が弱ったらまたこの本をめくりたいと思う。そういう意味でも、読後にメルカリで売らず手許においておきたい本だ。

改造車の参考

読んでいて、どうでもいいことを考えた。町おこしで町民のクルマをマッドマックスにでてくるクルマのように改造するのはどうだろう?

町が補助金を出して町民にクルマを改造してもらうのだ。改造するとき整備工場に依頼やパーツが購入で経済効果もある。一定層では改造を競い合って更に経済効果が見込める。クルマにぬいぐるみを敷き詰めている人は意外とノッてきそうな気がする。

そして、なによりあんなクルマが普通に町を走っていれば町の観光客が増える。インスタ映えするだろうから観光客が写真を撮って勝手に宣伝(投稿)もしてくれる。そうすると観光客がさらに増える…世界にクルマ好きはいるから海外からの観光客も期待できる。特にマッドマックスの世界観が出せればかなり期待できるだろう。

そこそこの規模の市町村で検討して欲しい。特に岡山の市町村には。ポイントは、住民を巻き込むことだ。役場中心に企画したぽつんと建つハコモノなんて誰も興味ない。市町村あげて世界が驚くことをやって欲しい。

半分冗談だが半分本気でもある。一般人が買う中でクルマは家の次に高い。これを使わない手はないと思う。クルマが「ただの移動手段」から「移動を楽しくする手段」となり、「町おこしする手段」になれば痛快だろう。

V8!V8!V8!