なんの因果か1890年(明治23年)製造のコインがある。

 

1890年といえば、仁科芳雄博士の誕生年である。仁科博士は、原子物理学の父と呼ばれ、ノーベル賞受賞者にもなった湯川秀樹博士、朝永振一郎博士ら後進の指導もおこなったという岡山出身の偉人である。

 

仁科博士の言葉に「環境は人を創り 人は環境を創る」というものがあるらしい。

 

この言葉は、「コロナ下で人はどう変わるべきか 人はコロナ下でどう生きていくべきか」を問われているようでもある。どうせなら「ポジティブに変わり、ポジティブに生きたい」と思う。どうせなら「悪い環境下でも何らかなレガシーをつかみとりたい」と思う。

 

ちなみに、ケンタッキー・フライド・チキン創業で有名なカーネル・サンダースもこの年に生まれている。彼の名言も紹介しよう。

 

「どんな状況に置かれようと自分からあきらめることはしない。」

 

そう。たとえコロナ下であってもあきらめてはいけない。

  

1890年製造のこのコインを見るたびに、この二人の言葉を思いだせればいいと思う。まあ、もって明日明後日までくらいだろうけど。