江戸時代に日本で初めて空を飛んだのが岡山出身の浮田幸吉。世界で初めて飛んだと謳っているものもある。実際は、飛んだのか落ちたのかはわからない。ただ、あの時代に飛ぼうとした挑戦が素晴らしい。
しかし、もっと前に空を飛んでいたと囁かれている岡山出身の偉人がいる。その名は、菅原満佐(すがわらみつすけ)。菅原道真の後裔と言われる鎌倉時代の侍で、現在の奈義町・勝央町あたりが根拠地とされる。仙術を伝授され、自在に空を飛んだという記述がある。
ただ、もうこの人が「人間」かどうかは分からない。もはやもののけの類かもしれない。日本で初めて、いや世界で初めて空を飛んだのは岡山出身の「菅原満佐」かもしれないが、日本で初めて飛んだ「人間」は岡山出身の「浮田幸吉」ということにしておこう。
この空飛ぶ「菅原三穂太郎満佐(すがわらさんぶたろうみつすけ)」をモデルにした巨人伝説がある。この伝説の巨人は、3歩で京都にいくことができ、現在の奈義町にいたまま禁裏の護衛をしていたという。
今奈義町で開催中の森の芸術祭で展示中のレアンドロ・エルリッヒの「まっさかさまの自然」はそんな巨人が空の上から森をみた視点が楽しめるだろう。
さて、飛べるのだから巨人にしなくてもいいような気もするのだが、なぜか伝説のフルコースにされている。奈義町や勝央町には、この巨人の頭など体の一部を祀った神社が何箇所かあり、キンタマの跡でできた池もあるという。
因みに、漫画「銀魂(ギンタマ)」の銀さんこと「坂田銀時」の由来でもある「坂田金時(金太郎)」の終焉の地は、そんな勝央町にある。最後は、蛇足でした。そういえば、その巨人の母親は蛇で5色の玉を…