【岡山】森の芸術祭 と 奈義町現代美術館

岡山県北にある奈義町。1955年に3つの村が合併して生まれたまだ新しい町。名前は、近くの「那岐山」に因んだようだ。

那岐山は「なぎさん」もしくは「なぎせん」と呼ぶ。「山」を蒜山(ひるぜん)同樣「せん」となぜ呼ぶかはこちらを参照して欲しい。わりと興味深い。

奈義町は昔浅い海だったようで、奈義町出身の漫画家の岸本斉史さんが「NARUTO -ナルト-」を描いたのも頷ける。いや、違うか。因みに、昔海だった影響で奈義町では巻貝などの化石が発掘されている。山深い岡山県の県北が海だったとは驚くばかりだ。

さて、奈義町現代美術館であるがコロナ禍に岡山県下の美術館で唯一来場者数を伸ばしたらしい。「作品と建物が一体」して展示しているだけあって「鑑賞」するというより「体験」するという感じで楽しい。作品の撮影も自由であり他の撮影不可の美術館より「主体的」な「体験」ができる。

アーティストの発想の自由を見せつけられると、自分の普段の発想をもう少し人の目を気にしないでもっと自由に、もっと尖らせてもいいと勇気付けてくれる。あなたが今何かに囚われていたらそれを取り除いてくれるかもしれない。

現在、「森の芸術祭 岡山」が開催されており、奈義町現代美術館では故坂本龍一などの作品が出品され、美術館東側の屋内ゲートボール場「すぱーく奈義」ではレアンドロ・エルリッヒの不思議な作品が出品されている。ゲートボール場と現代アートとのコラボはなかなか見れないかもしれない!芸術祭は、11月24日まで。